
コプティック製本は、背に接着剤を使わず、糸だけで折丁を綴じる技法です。完成した本は背が丸見えになり、180度フラットに開きます。この開き方は、スケッチブックや日記帳として使うときに非常に便利で、ページが閉じようとする力がかかりません。
01 折丁とは何か
製本では、本文用紙を数枚まとめて二つ折りにしたものを「折丁」と呼びます。コプティック製本では、この折丁を複数重ねて糸で綴じていきます。1折丁あたりの枚数は4〜8枚が一般的で、枚数が多いと折丁が膨らんで背が揃いにくくなります。
折丁を作るときは、用紙の目の方向に注意が必要です。紙には繊維の方向があり、折り目と繊維の方向が平行になるように折ると、ページがきれいに開きます。逆方向に折ると、ページが反り返りやすくなります。
02 糸かがりの仕組み
コプティック製本の糸かがりは、前の折丁の糸に針を通しながら次の折丁を綴じていく連鎖構造です。この連鎖が、折丁同士をしっかりつなぎながら、背に柔軟性を持たせます。
糸を通す穴の数は折丁の高さによって変わりますが、A5サイズの場合は5〜7箇所が標準的です。穴の間隔が広すぎると背が弱くなり、狭すぎると糸が密集して背が硬くなります。
03 表紙の取り付け方
コプティック製本の表紙は、最初と最後の折丁と同じ要領で糸で綴じます。表紙用の厚紙に穴を開け、本文と同じ位置に揃えて糸を通します。表紙が薄すぎると変形しやすいので、0.5mm以上の厚紙を使うのが安心です。
コプティック製本の構造を理解すると、糸の通し方の意味が見えてきます。手を動かしながら確認するのが、この技法を覚える一番確実な方法です。