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背割れした本の修復:自分でできる応急処置と工房への依頼

著者: 星野 剛、工房主宰 ·

背割れした本の修復:自分でできる応急処置と工房への依頼

本の背が割れると、ページがばらばらになる前に何とかしたいと思うものです。状態によっては自分で応急処置できる場合もありますが、無理に接着剤を使うと後の修復が難しくなることがあります。まず状態を確認することが大切です。

01 背割れとは何か、どう見極めるか

本の背が割れる原因は大きく二つあります。ひとつは接着剤の劣化で、長年使っているうちに糊が乾燥して収縮し、背が割れます。もうひとつは無理な開き方で、本を180度以上開いたり、背を押さえながら読んだりすることで、接着部分に負荷がかかります。

状態を確認するには、本を閉じた状態で背を軽く押してみます。背がぐらつく場合は接着剤が完全に剥がれています。ページが数枚単位でまとまって外れている場合は、折丁単位で脱落しています。

02 ご自分で行える緊急対応

ページが数枚脱落した程度であれば、でんぷん糊か中性の製本用接着剤で貼り直すことができます。市販の木工用ボンドは酸性のものが多く、長期保存には向きません。文具店で「中性」と表示された接着剤を選んでください。

接着剤を塗るときは薄く均一に伸ばし、貼り合わせた後は重しを乗せて24時間以上乾燥させます。急いで開くと剥がれやすくなります。

03 工房に修理を頼んだ方がいい場合

背全体が剥がれている、複数の折丁が脱落している、表紙と本文が完全に分離しているといった状態は、自分での修復が難しいです。無理に接着剤を重ねると、後で工房が修復する際に元の構造が読み取れなくなることがあります。

思い入れのある本や、古い手製本の修復は、まず状態の写真をメールでお送りください。写真を確認した上で、作業内容と期間をお伝えします。

修復は、元の状態に完全に戻すことが目的ではなく、これ以上傷まないようにすることが目的です。状態がわからないときは、まず写真を送ってみてください。

タグ: 本の修復, 背割れ, 製本修復, リペア

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